
※この取り組みは、大分県の横断歩道のマナーアップを目的としています


長野八割、大分三割、
これな~んぞ?
時は西暦2023年。戦国の世の始まりとされる応仁の乱から556年が経ち、全国各地に渡る戦乱は収まり、文化や科学の進歩により真の太平の世となった今、庶民の間には何も問題がないように思われた。しかしながら、大分県では現代の移動手段である自動車の交通マナーにおいて、兼ねてより改善していない一つの問題があった。それが「信号機のない横断歩道手前での停止率が低い」ことである。数値にして約三割※と低く、三人に一人しか停車しない、日本国内でもかなり低い水準である。これを受け大分県生活環境企画課は「横断歩道手前での自動車の停止率」を向上させることが、事故を未然に防ぐ重要な手段であると考え、より多くの人に知ってもらうにはどうすれば良いかと思いを巡らせていた。
時を同じくして、自動車の横断歩道手前の停止率が約八割※と、日本一の記録を持つ長野県の戦国武将である真田幸村は、大分県の停止率の低さを憂いていた。
「歩行者と運転手、互いに思いやりさえあればのう…」
大分県生活環境企画課と真田幸村の間に交錯する強い思いと、愛馬・真田栗毛の時速が百里に達した時、突如として時の狭間(はざま)への道が開き、時空を超え真田幸村が大分県に降臨した。ちなみに最初に降り立った場所は挾間町だとかそうじゃないとか。
戦国時代から現代へ、いわば「異世界」へと転生した幸村。愛馬・真田栗毛と自慢の大千鳥十文字槍を携え、大分県の交通マナー向上へと駆け出すのであった。余談だが、幸村の自慢の槍はかなりの高重量、つまりは「重い槍」である。重い槍と思いやり。全くの偶然とは思うが、語感が同じであることをここにお伝えしておく。
※JAF実施 信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2022年調査結果)

突如として信号機のない横断歩道前停止率日本一の国・長野より、大分に転生した兵(つはもの)、真田幸村!
大分の信号機のない横断歩道手前での停止率を上昇させるため、まず手始めに若き学生の集まる学び舎へと現れたのであった!!!
ズシリと重量感のある幸村の愛槍・大千鳥十文字槍が導き出す、
横断歩道手前停止率を上昇させる交通マナーとは果たしてどのようなものなのか?!!!!
今、刮目して見よ!



大分の信号機のない横断歩道手前での停止率を上昇させるため
異世界転生した真田幸村を待ち受ける、横断歩道前に立つ町娘!
双方が重い槍を持つことで生まれる美しき交通マナーによって活路は開かれるが、
やはりか弱き町娘に重い槍を持つことなどできぬのか・・・否、断じて否!!
行き交う鉄の馬(?)を前に、果たして娘は無事に横断歩道を渡ることはできるのか!?
今、刮目して見よ!


横断歩道前に立つ男の前に走り込んでくる真田幸村の猛き愛馬・真田栗毛!
「重い槍を持てぬ者に横断歩道を渡る資格なし!」
強き心持ちで見つめる幸村の視線の先に、横断する男の心意気が試される!!
重い槍の果てに、男が見た幸村の顔は鬼神か!? それとも菩薩か!?
今、刮目して見よ!


横断歩道手前での停止率上昇の策を練る真田幸村の前に、突如として現れる老父と運転手。
その模範的な心意気を感じ取る幸村......昂るバイブスを止めることなど誰ができようか!
ぷちょへんざっ!! You-Kick-Move-Rap!!!!
ヘヴィランスをリスペクトするMCたちのリリックは、
クロスウォークをターンアップできるのか?!
今、刮目してDon’t miss it!


真田幸村の前に現れたのは、豊後の王と称される豪傑・大友宗麟。
「ここで逢うたが100年目! 其方の真田栗毛、どれだけ速いか試してくれるわ!」
通りすぎていく景色の刹那に、幸村の目に映るは横断歩道で待つ老婆の姿!
急ぐときこそ持つべきものとは何だったか……
あの重くて、ほら……先の尖ったアレ……
どうする?幸村! どうなる?宗麟!!
横断歩道で交わされる美しき想いのやりとり、その全てに感謝を……!!!
今、刮目して見よ!


真田 幸村(CV:関智一)
日本を代表する戦国武将の一人で
「日本一の兵(つはもの)」と呼ばれる。
安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍。
戦国時代最後の戦いとされる「大坂夏の陣」では、
圧倒的不利な状況から総大将である
徳川家康の本陣を壊滅寸前にまで追い詰め、
家康に最後まで恐れられた存在である。
大分県には愛馬・真田栗毛の墓があるという縁もあり、
異なる都道府県ながらも時を超えて
転生してきたのではないかと推察される。
重い槍が好き。

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学生たち
(CV:関智一)大分県内の高校に通う高校生。購買部でパンを購入し、教室に戻り食べようとしていた矢先に幸村が現れたときの表情である。ちなみに驚きのあまり、ある学生はパンに挟まっていたソーセージを膝の上に落とし、別の学生は手にした焼きそばパンを握り潰した瞬間でもある。
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OL
80年代の少女漫画を敬愛してやまない妄想しがちな28歳。今年事務職から営業職に転属となり、慣れない外回りにも慣れてきた。常日頃から「もしも推しの戦国武将に出会ったら」という「もしもシリーズ」を脳内で繰り返している。推しは奥州筆頭。でも……変わっちゃうかもネ♡
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ドライバー
(CV:関智一)信号機のない横断歩道では率先して停止する。歩行者にジェスチャーで感謝を表現してもらえると、嬉しくなってしまい思わずグッドポーズが出てしまう。車の中からなので歩行者に聞こえていないのはわかっているが、ついつい声に出してしゃべっちゃうタイプ。
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サーファー
(CV:関智一)サーフィン大好き18歳ッス! 市内には海がないんで悲しいッス! 最近海行けてなくて波恋しいっつーか、サーフィン行きたくてしょうがなかったつーか、ダメとは思いつつサーフボード持って散歩してました!え、ヤベ。馬って道路走っちゃダメじゃね。あ、軽車両だからアリかー。
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大千鳥十文字槍
重い。
以上。
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真田栗毛
真田幸村の愛馬。大坂夏の陣で活躍し、幸村亡き後は松平忠直に引き取られ、最後は大分県で余生を過ごしている。駆ける速度が時速百里に達すると「時をかける愛馬」になる。ちなみに一里は現代だと約3.92km。百里だと約400kmにも達し、これはもう確実に速度違反ものである。
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MCたち
(CV:関智一)レペゼン大分のMCであり、ストリートでグルーヴを巻き起こすドープな面々。杖とハンドルをマイクに持ち替え繰り出すパンチラインはライカ“つはもの”。横断歩道の前ではヘヴィなランスで互いにコールアンドレスポンスする理想的な姿勢は、マジリスペクトだヨーメ〜〜ン!
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老婆
(CV:関智一)出かけるときはおじいさんに送ってもらうが、帰りは健康のためにバスで帰ることにしている77歳。横断歩道の前に現れた二人の戦国武将の姿に驚きつつも、紳士的な幸村に若き日のおじいさんの姿を重ね、密かな乙女心に火を灯す。新たな推しに出会い、日々の活力満載な乙女なのであった。
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大友宗麟
(CV:関智一)北部九州を広く支配し諸外国と貿易したことで知られる戦国武将で、キリシタン大名としても有名。洗礼名は「ドン・フランシスコ」。幸村の大分の停止率を憂う熱い想いに引き寄せられる形で転生したと考えられている。自分の銅像と一緒に自撮りしてSNSにアップするのが趣味。
キャラクターデザイン・漫画制作
仔鹿 リナ
県内の信号機のない横断歩道前での自動車停止率の向上のため
より多くの方に本事業を知ってもらおうと、
取り組みにご賛同いただいたJAF様とコラボし、
自動車に貼り付けるステッカーを制作いたしました。
本事業に賛同いただいた企業様の
営業車への貼付や希望者へ配布しています。





何も関係がなさそうな長野県の戦国武将・真田幸村ですが、
実は縁がある場所が大分にもあったんです。
聖地巡礼(?)して、戦国時代に思いを馳せてみませんか。
次にあなたが信号機のない横断歩道に通りがかったとき、
ふと「重い槍」のことを思い出す、そんなきっかけになれば幸いです。

真田栗毛埋所
(真田幸村の愛馬の墓)
真田幸村の愛馬である真田栗毛は、幸村を討ち取ったとされる松平忠直に引き取られた後、忠直が参勤交代を怠ったなどの理由で幕府から謹慎・隠居処分を受け、豊後(現在の大分市)に配流になった際に大分に連れて来られた。真田栗毛の墓がある碇島(碇山公園)は標高56メートルと大分県で一番低い山として『日本山名総覧』に記載がある。山頂には忠直ゆかりの熊野神社が鎮座するとともに忠直自身も公園内に祀られている。
大分市津守・碇島(碇山公園)
大分県大分市津守1364番地
